出会い ゾビラックス軟膏 E!チャット管理人 X-ふぁいる  勝手にシネマ:se7en(セブン)【完結篇】

勝手にシネマ:se7en(セブン)【完結篇】

 そして有名な…というか悪名高いラストシーンへと物語は進んでいきます。
 ジョン・ドゥがサマセットとミルズを案内したのは、郊外の砂漠地帯にある高圧送電線の鉄塔の付近でした。そこには犬の死体以外は、特に何もありません。不信に思う二人は辺りを見回しますが、その時1台のミニバンが走ってきたのです。


↓ 死体を隠した場所へ案内するといって、ジョン・ドゥはサマセットとミルズを連れ出した。ジョン・ドゥの指定した場所には犬の死骸があったが、それを見てジョンは「それは(犬を殺したのは)…私ではない」と、軽いジョークをいった。これは洋画によく見られる手法で、シリアスになり過ぎないように、緊迫した場面でちょっとした笑いをとるのである。
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 ジョン・ドゥに共犯者がいたのか?その人物は意外なキャラなのでは?と深読み好きな方もいたかもしれません。しかし、サマセットがミニバンを強制的に止め、運転手を引きずり出して判ったのは、ミニバンは単なる宅急便でした。ジョン・ドゥから多額の報酬を受け取り、指定された時間にこの場所へ〝ある荷物〟を届けるように仕事を依頼されただけだったのです。

〝そして、その箱の中身は…〟

↓ 精一杯のネタバレ…映画を観ている人には、比較的リアルにシーンを再現しているジオラマだが、この駄文を読んでいるだけの人には判らない…と思う。
John Doe has the upper hand!
John Doe has the upper hand! / P.O. Arnas


 前述の通り、ここでネタバレしても実際にちゃんと冒頭から映像を見ていった時の衝撃は受けないでしょう。この映画の脚本を書いたアンドリュー・ケビン・ウォーカー(Andrew Kevin Walker)は、『Se7en』の結末に関しては、いくつかのシナリオを用意していましたが、
〝最も不愉快な結末 ('A`)〟
が選択されたと言われています。


『8mm』(左)と『パニック・ルーム』(右)。いずれもアンドリュー・ケビン・ウォーカー氏の脚本で、『Se7en』に負けず劣らずのダークな話である。『Se7en』の制作中、プロデューサーサイドから、あまりに話が暗すぎるのではないか?という理由で結末のシナリオの見直しが打診されたらしい。しかし監督のデヴィッド・フィンチャーやサマセット役のモーガン・フリーマンが、製作者側の打診を蹴って、当初の予定通り〝最も不愉快な結末〟で作品は作られた。
8 mm. Acht Millimeter. Panic Room [VHS] [Import]

 ただこの映画を観て、ただただ不愉快な思いしかしなかった…という感想を持つ方は、おそらく非常に恵まれた人生を送ってきた方でしょう。世の中に溢れている悪行や退廃した空気というのは、悪人だけの手によって生み出されているのではなく、それを見て見ぬ振りをする大衆の無関心こそが原因なのかもしれないのです。
 物語の冒頭ではサマセットはそんな都会にうんざりして警察を辞め、田舎に引っ込む事を決意していました(ノベライズ版では、冒頭にサマセットが田舎に買った家を見に行くシーン
がある)。

↓ 〝病んだ大都会〟にうんざりしたサマセットは、刑事を辞めて田舎に逃げ出す事を決意していた。ノベライズ本では、そんなサマセットの心境が描かれている(画像はイメージ)
Light rays on a rainy day
Light rays on a rainy day / $omebody


 一方、ジョン・ドゥはそんな荒廃しきった人々の心を正すために、キリスト教の説教である〝七つの大罪〟をモチーフに連続殺人を犯したわけです。
「動機はどうあれ、殺人はよくない! ヽ(`Д´)9」
という〝当たり前の感想〟を持つ方は、一度〝人の心に潜む無意識の悪意〟について考えてみてください。

 日本のミステリーやホラーには、被害者が数え歌や詩の一節に見立てられて殺されるシチュエーションというのは結構あります。しかし海外のミステリーで有名な〝見立て殺人〟があるモノといえば、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった(原題:Ten Little Niggers)』くらいでしょう。


↓ 見立て殺人の代表作ともいえる、金田一耕助シリーズの本格ミステリー『獄門島』。映画にもなったが、謎解きの面白さを損ねないように映画と原作小説では犯人が違う。
金田一耕助ファイル3 獄門島: 3 (角川文庫)
↓ 海外の本格ミステリーで見立て殺人といえば、この『そして誰もいなくなった』が有名だが、他にはあんまり有名なモノはない。ちなみにこの作品も映画化されているが、前述の『獄門島』同様、原作とは犯人が違う。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
↓ あまり有名ではないモノであれば、マザーグースの歌詞がモチーフになった『僧正殺人事件』なんてモノもある。
僧正殺人事件 (創元推理文庫)

 そういう意味でも『Se7en』は、特徴がある話ですし、その上見立ての題材がキリスト教の説教というインモラルさは、比較的敬虔なクリスチャンの多い欧米諸国では衝撃的だったようです。だから、無信仰な日本人が観てもクリスチャンほどの衝撃は感じないかもしれませんが、ヘビーな物語を観たい方にはお勧めの作品です。
=完=


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