出会い ゾビラックス軟膏 E!チャット管理人 X-ふぁいる  F1に纏わるレトロな話【24】

F1に纏わるレトロな話【24】

 実際「ロータス79」をはじめ〝ちゃんとした〟グランドエフェクトカーのサイドスカートは、地面の傾斜や凹凸にも対応出来る様にスプリングで動く様になっており、走行中は常にサイドスカートを〝引きずって〟いたのです。

↓ 走行中のグランドエフェクトカーは、常にサイドスカートを路面に密着させて走っている。ガリガリとうるさいだろうが、それ以上にエンジン音がデカいので、そういう音は聞こえない。
Williams and March
Williams and March / Mr. Mystery


 こうした〝ツボ〟を押さえてマシンを開発できたチームは1979年のF1GPで大活躍できたわけですが、サイドスカートをズルズル引き摺って走るマシンというのは、大きな危険を孕んでおり、もしコーナーリング中にサイドスカートが破損したら、ダウンフォースは失われ
〝マシンは外側にフッ飛ばされてしまう ( ̄□ ̄;)!!〟
という大事故が発生する可能性があります。


↓ サイドスカートの故障などでダウンフォースが失われれば、マシンは一瞬でコースから弾き飛ばされてしまう。グランドエフェクトカーはそんな危険をもったマシンだった(画像はイメージ)。
GP2 Super Nova Andy Soucek crash
GP2 Super Nova Andy Soucek crash / Jaffa The Cake


 幸いF1GPでは、そうしたサイドスカートの破損が原因で、レース中に人身事故は発生しませんでしたが、当時F1以外のレースでもグランドエフェクトカーは流行しており、走行中に何らかの故障でダウンフォースが失われたのが原因だと考えられる重大事故が発生し始めていました。

 そんなわけで、F1GPの運営者はとりあえず
〝サイドスカート禁止 ( ̄^ ̄)b〟
というレギュレーションを定めたのですが、露骨にサイドスカートを禁止するのではなく、タイヤ以外の最低車高を決めることで、地面に密着させるサイドスカートを事実上使えない様にしたわけです。


↓ F1運営者はレギュレーションによって、グランドエフェクトカーの〝キモ〟であるサイドスカートを禁止すれば、そのままグランドエフェクトカーは立ち消えると思っていたが・・・。画像は現在でもF1業界に多大な影響力をもつバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏。このネタではF1の運営者を単に〝運営者〟とか〝主催者〟と呼んでいるが、F1GPを実際に運営している団体は、ひとつではない上に利権絡みでゴチャゴチャしているので、そういう話を端折りたいという理由で、今回運営側の詳細な話は書かない
Bernie Ecclestone
Bernie Ecclestone / Nick J Webb


 ところが、この頃のF1チームというのは結構狡猾で、
〝走行中に車高を変えられマシン Σ(゜ロ゜;)〟
というモノを作りました。

 レギュレーションに違反していないかは、走行前に車検を行う事で確認するのですが、この時は油圧サスペンションで車高を最高に上げておき、スカートも地面に接触していないのですが、実際に走行するときはサスペンションの油圧を下げると同時に、発生したダウンフォースがさらに車高を下げ、結局サイドスカートは〝地面に密着〟するという、〝レギュレーション逃れ〟のマシンが流行しました。


↓ サスペンションとダウンフォース効果で、車高を走行中に落とすという〝レギュレーション逃れ(違反ではない)〟マネを初めてやったブラバムチームのF1マシン「BT49」。この前例に従って、各チームが同じ機構で車高調整を行った為、せっかく定めたレギュレーションは有効無実化してしまい、グランドエフェクトカーを締め出すことは出来なかった。
Brabham BT49C-10 (Joaquin Folch)
Brabham BT49C-10 (Joaquin Folch) / V96GLF


 しかしその後、アルファロメオチームに所属していたF1ドライバーのパトリック・デパイユ(Patrick Depaille)が、テスト走行中にコースアウトして死亡した原因は、グランドエフェクトカーのエアロパーツの故障ではないかと囁かれたりしました(ホントの原因は目撃者がいなかった為に不明)。

 さらに1982年には高速化するF1マシンがクラッシュした時の激しさによって、1シーズンでジル・ビルヌーヴ(Gilles Villeneuve)リカルド・パレッティ(Riccardo Paletti )という二人のドライバーが死亡するという事態を重く見たF1運営者は、ついに
〝グランドエフェクトカー禁止! ヽ(`Д´)ノ〟
というレギュレーションを定めました。


↓ ジル・ビルヌーブの死亡事故動画。モロ事故るシーンは映っていないが、首と背骨が折れてキャッチフェンスに倒れているジルのシーンはちょっと映っている。事故原因は直接グランドエフェクトカーの故障事故ではないものの、この年ジルも含めて二人のドライバーが事故死しており、マシンの高速化が問題になった。ちなみにジル・ビルヌーヴはV(-¥-)Vが大好きなF1ドライバーの一人で、彼のドラマについては、とっても良くまとまったWebサイト『ジル・ビルヌーブ列伝』があるので、是非参照して欲しい。


 具体的には
前輪から後輪の間にあるボディの下部は、平にすること…_φ(・・ )b〟
という〝フラットボトム規制〟であり、サイドポンツーンの下部をウィング状にする事を禁じたわけです。


↓ 現在も有効なレギュレーション〝フラットボトム〟。回りくどい規制では埒が明かないと判断したF1運営者は、サイドポンツーンをウィング状にしない様、ハッキリとグランドエフェクトカーを禁止した
 London F1 Cars 04 Ferrari
London F1 Cars 04 Ferrari / Martin Pettitt


 こうしてグランドエフェクトカーは正式に禁止されたわけですが、
〝ボディ全体をエアロパーツにする ( ̄- ̄ )〟
という発想は、F1マシンのデザイナー達にすっかり定着してしまい、グランドエフェクトカーがダメなら、マシン後部から空気を吸い出す
〝ディフェーザー _φ(・・ )b〟
と呼ばれる部品を取り付け、グランドエフェクトカー同様にボディ全体でダウンフォースを生み出すマシンを作り出し、
〝全身エアロパーツ状態 Σ(゜o゜ノ)ノ〟
という現代のF1マシンへと進化していきました。
=続く=

【このネタを初めから読む】

↓ マシンの下部に付いている、四角い鋼材の断面のようなモノが〝ディフェーザー〟。ラッパのように後にいくほど広がっている部品で、マシンの下の空気を吸い出す役割をする。何でもなような部品だが、一説にはサイドスカートを用いたグランドエフェクトカーより、大きなダウンフォースを得る事が可能だと言われている。フラットボトム規制でグランドエフェクトカーは消えたが、〝ボディ全体をエアロパーツにする〟というF1の設計思想は現代に受継がれ、今も様々な工夫がされている。
The amazingly intricate McLaren diffuser.
The amazingly intricate McLaren diffuser. / ph-stop


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