出会い ゾビラックス軟膏 E!チャット管理人 X-ふぁいる  F1に纏わるレトロな話【17】

F1に纏わるレトロな話【17】

 結果は予選こそ、ポールポジションをロータス79に乗ったマリオ・アンドレッティ(Mario Andretti)に譲ったものの、2位と3位はブラバムBT46Bが占め、決勝レースはブラバムチームのエースドライバーだったニキ・ラウダ(Niki Lauda)余裕で優勝を勝ち取ったわけです。

↓ ブラバムBT46Bが初めて実戦に投入された風景を写した動画。前半は無音でピットに姿を現したBT46Bと当時の関係者を映し出している(ニキ・ラウダをはじめ、当時のF1業界の有名人が一杯出ているが、いちいち解説するスペースはない)。動画は1分38秒から、突如音入りで1978年スウェーデンGPのスタートシーンになる(音量注意)。ポールポジションは逃したものの、スタート直後からロータス79を追い回し、見事オーバーテイクして優勝したニキ・ラウダの優勝シーンがダイジェストで見られる。


 ブラバムのセカンドドライバーだったカルロス・ロイテマン(Carlos Reutemann)は、マシントラブルでリタイヤしてしまいましたが、
ファンカーって、グランドエフェクトカーと互角以上に戦えるじゃん! (・∀・)ノ」
という印象を当時のF1ヲタに印象づけました。

 しかしこの駄文を最初からしっかり読んでいる奇特な方なら気付いていると思いますが、
「F1のレギュレーションで〝走行中に動くエアロパーツ〟って禁止されてんじゃね? ( ̄~ ̄)」
という〝レギュレーション違反疑惑〟が持ち上がったのです。


↓ ブラバムBT46Bの実車。現在も〝F1業界の首領〟と言われるバーニー・エクレストンが個人的に所有しているらしい。グランドエフェクトカーとまともに戦えるマシンだったが、スウェーデンGP開催中からレギュレーション違反の疑惑が持ち上がっており、優勝後は正式に〝物言い〟がついた。
f_1_1111.jpg
1978 Alfa Romeo Brabham BT46B Fan Car / edvvc

 そう、ファンカーというのは走行中に〝ファンを動かして(回して)〟いるわけですから、走行中に稼動するエアロパーツを禁止しているF1のレギュレーションに違反する事になります。

 ところがブラバムのデザイナー・ゴードン・マレーはこの疑惑に関する〝言い訳〟をちゃんと用意していました。
「あのファンは、ラジエターに強制的に空気を送り込むモノで、エアロパーツじゃないよ~ (*´ω`)b」
と抜かしたわけです。

 確かにBT46Bは、運転席の後部にラジエターを配置しており、ファンで空気を吸い出す事で強制的にラジエターに空気が流れ込む仕組みになっています。


↓ これが〝従来型〟のBT46。フロントがウィングではなく、ラジエター内臓のスポーツカーノーズになっている。ラジエターが何処に行ったかといえば、上の画像〝BT46Bの実車〟で、運転席のすぐ後についている黒い部品がラジエターで、マシン後方エンジン本体の上にレイアウトされており、ブラバムチームは〝ファンを付けた理由〟として、このラジエターに対して強制的に空気を送り込むシステムだという〝苦しい言い訳〟をした。
Brabham BT46,46B&48 Alfa Romeo 177,179 1978-79(Joe Honda racing Pictorial series by HIRO NO.8)

 しかしBT46Bのボディを見れば、グランドエフェクトカーの様に横から空気が入り込むのを防ぐサイドスカートが付いていたり、エンジンそのものを密閉するようなカバーが付いていたりで、どう考えてもファンは
〝ボディ下の空気を吸い出すのが目的 (◎-◎;)〟
という設計意図はバレバレです。


↓ ブラバムBT46BのCG動画。エンジン全体含めたマシン後部を不自然なほどカバーで密閉し、マシン側面はグランドエフェクトカー並に低いサイドスカートを装備しているのを見れば、ファンを着けた〝本当の理由〟がラジエター冷却ではなく、ダウンフォースの発生を目的としているのはバレバレである。


 当時ブラバムチームの最高責任者は、現在もF1業界に絶大な権力を持つバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)というおっさんで、彼は自分の権力で、BT46Bの正当性をゴリ押ししようとして大いにモメた様ですが、結局
「スウェーデンGPでの優勝は認めるけど、以後ファンカー禁止 ( ̄^ ̄)b」
という結論になり、BT46Bは二度と公式戦には出走せず、F1マシンはグランドエフェクトカー全盛時代へと突入していきましたが、もうひとつグランドエフェクトカーが登場する寸前に、別なアプローチで空気抵抗を減らそうとしたF1マシンが…


↓ 1978年のスウェーデンGPに1回出走しただけなのに、ブラバムBT46BがF1ヲタに与えた衝撃は強く、現在でもミニカーが発売されているし、フルスクラッチでこのマシンのプラモデルを作るF1プラモマニアは多い。
【TAMEO/タメオ 完成品】1/43 ブラバム アルファロメオ BT46B スウェーデンGP 1978 N.ラウダ

《6輪車》
 F1マシンのデザインは、工業技術の進歩によってエンジン出力が400馬力を越えた辺りから、
〝空気抵抗をいかに減らすか? ( ̄~ ̄)〟
という課題に対して、マジに取り組むようになりました。

 ただ、どれほど必死こいて空気抵抗の低減を考えても、F1を代表とする〝フォーミュラカー〟の場合、ものすげぇ空気抵抗を生むけど、放置するしかない部品があります。


フォード・コスワース(Ford cosworth)製、DFVエンジン。F1マシンの排気量が3000ccだった時代、ロータスやマクラーレン、あるいは画像のティレル(当時は〝タイレル〟と言った)等々、自前でエンジンを開発する事を誇りにしていたフェラーリ以外のF1チームが軒並み使用していたのがこのエンジン。レギュレーション変更によってF1のエンジンが3000ccになった直後の1966年からすでに登場しており、初期の出力は408馬力で、最終的には510馬力までパワーアップした。このような〝エンジン馬力400オーバーの時代〟以降から、F1マシンは空気抵抗への対策をマジで考えたデザインになっていった。
【TRUE SCALE miniatures/京商】1/18 ティレル P34 1976 JAPAN GP No3 J.シェクター

 それは
〝タイヤ Σ(゜ロ゜;)〟
で、フォーミュラーカーはタイヤにカバーを付けない〝オープンホイール〟の競技車である事が大原則なのです。
=続く=

【このネタを初めから読む】

↓ 数あるレースカーのレギュレーションで、〝フォーミュラーカー〟と呼べるのは、タイヤが露出している〝オープンホイール〟である事。
porsche804_1
porsche804_1 / BYSER


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