出会い ゾビラックス軟膏 E!チャット管理人 X-ふぁいる  V(-¥-)V的日本史:逆襲のマッカーサー①【12】

V(-¥-)V的日本史:逆襲のマッカーサー①【12】

 ところがアメリカ本国の反応は芳しくありません。
 アメリカが当事、〝仮想敵国〟に対する対外政策を地域ごとに色の名前を付けてプランニングしていたのは、結構知られた話しでして(普通『レインボープラン』という、〝仮想敵国に対する交戦まで想定した外交プランなので、基本的に機密文書)、大日本帝國に対するプランは『オレンジ計画』と呼ばれていました。


↓ エドワード・ミラー著 『オレンジ計画-アメリカの対日侵攻50年戦略』の原書。1920年代から30年代にかけて、アメリカが世界の各地を七色の色で分けて戦争を想定した極秘プランが〝レインボープラン〟。極東地域は〝オレンジプラン〟名付けられていた。もっともレインボープランは、アメリカの世界征服の計画ではなくて、あくまで、〝その地域でどんな紛争が起きそうで、アメリカはそう対処するか〟というシミュレーション。尚、この画像の本は日本語版も新潮社から単行本として出版されたが絶版らしい(Amazonなら買える)。
War Plan Orange: The U.S. Strategy to Defeat Japan, 1897-1945

 そのオレンジ計画に拠れば、大日本帝國と交戦状態に入った場合、日本列島と同じように島国であるフィリピン全土(フィリピンは無人島も含めると7000以上の島の集まり)を防衛して大日本帝國軍の上陸を阻止するのは無理だと判断し、首都であるルソン島のマニラ周辺に兵力を集中させるというのが基本戦略です。

↓ フィリピンの地図。フィリピンは日本以上の島国で、大小あわせて7000以上の島から成っている。したがって全ての海岸線に防衛ラインを敷くことは不可能で、首都マニラに軍事力を集中的に配備するのが適切。
Philippines
Philippines / jeffmcneill


 ただ、マニラ湾では水深が浅くて戦艦などの大型艦を十分に運用できない為、海上戦力はハワイの真珠湾に待機させざるをえませんでした。
 ですからオレンジ計画のアメリカの基本戦略は、マニラ周辺で篭城作戦をとり、真珠湾もしくはアメリカ本国からの増援を待つという消極的なモノになってしまい、
〝フィリピンはアメリカのアキレス腱〟
とまで言われていたのです。


↓ ギリシャ神話に登場するアキレウスの像。アキレウスは母親が不死身の身体を与えようと、赤子の時に冥界の川に浸したが、足首を持って浸したため、足首だけは不死身の肉体にはならず、そこを矢で射抜かれて逝ってしまったという神話。転じて強いモノが持つ唯一の弱点を〝アキレス腱〟という。
Christophe Veyrier (1637 - 1689) Dying Achilles (1683) front, V and A 2007
Christophe Veyrier (1637 - 1689) Dying Achilles (1683) front, V and A 2007 / ketrin1407


 しかし、マッカーサーはUSAFFE統合前からすでにフィリピン国軍を10個師団単位までに増強し、アメリカ本国からの増援をあてにしない〝独自防衛〟を目指していました。
 多少放言癖のあるマッカーサーは、現存勢力だけで大日本帝國軍の侵攻を撃退できると断言していたようですが、現実はそう甘くはありませんでした。

 USAFFEに統合されたフィリピン軍はその数こそ堂々の10個師団でしたが、実態は兵の練度もイマイチで、その上銃や軍服などの装備も十分には行き渡っていなかったのです。


↓ マッカーサーの肖像画。彼は部下の士気を高めるためなのか、少々大口を叩く放言癖があったらしい。
Douglas MacArthur
Douglas MacArthur / cliff1066™


 装備が行き渡っていないのは、別にマッカーサーが予算を不正にピンハネしていたわけではなく(まぁ、異常な高給を取っていたのは事実だが…)、数万人分のライフル銃や、作戦に適した服(一人の兵士でも平服や迷彩服など数種類の服が必要)、さらに野営用のテントや輸送用の車両などなど…ちょっと考えただけでも、全く無の状態から新設の軍隊を作るというのはイヤんなっちゃうくらい金がかかります

 ですからフィリピン議会から非難を受けながらもマッカーサーが巨額の軍事予算を要求したのは、必ずしも己の欲だけでなかったわけですが、太平洋戦争開戦時には、まだフィリピン軍は実践投入するには準備不足だったのです。


↓USAFFEに統合されたフィリピン軍は、その数こそ10個師団と大軍だったが兵の錬度は低く、装備も十分ではなかった状態で、実戦に投入しても役に立たないのは目に見えていた(画像はイメージ)。
110324-N-6935K-003
110324-N-6935K-003 / isafmedia


 そんな〝張子の軍隊〟で大日本帝國軍を撃退できると言い切ったマッカーサーでしたが、100%ハッタリだったわけではありません。
 このマッカーサーの〝異様な自信〟の根拠は、当事USAFFEに配備されていた航空兵力で、USAFFには当事アメリカ本国を除くとアメリカ最大の航空兵力(戦闘機や爆撃機など、戦闘行為を行う作戦機は249機)が配備されていたのです。


↓ マッカーサーの異様な自信の根拠は、太平洋戦争開戦前夜、フィリピンにはアメリカ本国を除けば、最大の航空兵力が配備されていた事だった。(画像はイメージ…ってか、ジェット機が実践投入されたのは太平洋戦争末期からだし、当時〝空軍(Air Force)〟は即率しておらず、〝陸軍航空隊〟だった)。
Best of the U.S. Air Force - Department of Defense Image Collection - September 1998
Best of the U.S. Air Force - Department of Defense Image Collection - September 1998 / expertinfantry

↓ 当時の軍用機はこんな感じのレシプロエンジン搭載のプロペラ機だった。
Navy dive bomber for Curtiss Propeller Company]
Navy dive bomber for Curtiss Propeller Company] / SMU Central University Libraries


 その中でも〝空飛ぶ要塞(フライング・フォートレス)〟の愛称で呼ばれた最新鋭の大型爆撃機B-17は35機も配備されていまして、万が一大日本帝國軍が侵攻してきた場合、歩兵で迎え撃つ前に空から爆弾の雨を降らして撃退してしまおう、というのがマッカーサーの想定していたプランだったかもしれません。
=続く=

【このネタを初めから読む】

↓ 当時最大の爆弾の搭載量を誇ったアメリカの爆撃機『B-17』。通称は〝空飛ぶ要塞(Flying Fortress)〟この化け物爆撃機が、フィリピンには35機も配備されていた。
AirExpo 2010 - B-17 Flying Fortress
AirExpo 2010 - B-17 Flying Fortress "Yankee Lady" / pmarkham


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