昭和ガメラ伝説【20】
ここで、過去の映画のダイジェストシーンが探されるわけですが、ガメラ本人の記憶の割には、視点は客観的でガメラがバルゴンやギャオスと戦っているシーンが流れます。
↓ バイラス星人はガメラの記憶を探った…というシーンは過去のフィルムが流用された。
これも予算の都合上、過去のフィルムを流用しているわけで、この作品がいかに予算的に追い詰められていたかを窺わせる構成になっているのです。
しかし、そんな所に突っ込むいい年をした特撮ヲタ大きいお友達は当時いませんでしたので、過去のガメラの活躍シーンを観られる子供達には大受けでした。
で、ガメラの過去の記憶を探った結果、バイラス星人が出した結論は、
〝ガメラの弱点は子供を守るコトだ! ヽ(`Д´)9〟
という事になりました。
↓ バイラス星人はガメラの記憶を解析した結果、ガメラはやたら子供を守る事に気付いた。
画像参照-godzilla-germany.com-
ガメラはすでにスーパーキャッチ光線で動きを封じてあるのに、バイラス星人はガメラのコントロールをさらに完璧にするため、スーパーキャッチ光線では取り逃がしてしまった正夫&ジムを再び拉致して、人質にするという卑怯な真似に出たのです。
バイラス星人は、頭脳翻訳機などという都合のいい宇宙人らしいハイテク装置で、ガメラに子供を人質に取ったことを伝え、自分達に服従するように要求し、ダメ押しの手段としてガメラの頭部に脳波コントロール装置を撃ち込みました。
↓ 子供を人質に取られた上にコントロール装置まで付けられたガメラは、バイラス星人の指令通り、東京や黒部ダムを破壊した…ってこのシーンも過去フィルムが流用されている(画像はイメージ)。
ところが、正夫&ジムを人質に選んだ事がバイラス星人最大の失敗 で、二人は拉致された先の宇宙船内でも好き放題暴れまわり、ガメラをコントロールする装置の基盤をメチャクチャに入れ替えて破壊してガメラをバイラス星人のコントロールから解き放った上、そのまま宇宙船2号機から逃亡しまいます。
バイラス星人の支配から脱したガメラは宇宙船2号機を破壊し、追い詰められたバイラス星人は合体して、怪獣バイラスとなってガメラに決戦を挑むのでした・・・
↓ バイラスはその正体を現し、ガメラとの決戦を挑んだ。
というのがちょ~端折った『ガメラ対バイラス』のストーリーですが、この作品でも大映っぽい怪獣の〝生々しさ〟は他の作品ほどではないにしろ描かれています。
劇中の宇宙船内で動き回っているバイラス星人というのは、基本的に〝人型〟で、設定的には
〝バイラス星人に寄生された人間 ( ̄□ ̄;)!!〟
で、始めから怪獣と同じスタイルをしてるのはボスだけでした(何故か檻に入っており、正夫&ジムは最初怪獣のバイラスを見た時、閉じ込められたペットだと思った)。
それが物語の終盤、ガメラに追い詰められて怪獣化する時、ボスバイラスは人間に寄生しているバイラス星人たち4、5人の首チョンパして合体する事によって巨大になったのですが、この合体シーンはちょっち不気味でした。
昭和ガメラのテーマソングといえば浅い特撮ヲタはもちろん、ガメラを少しでも知っている人であれば、「ガメラぁ~♪」 で始まる『ガメラマーチ』を想像する方が多いと思いますが、この『ガメラマーチ』が劇場のエンディングで初めて使用されたのが、この『ガメラ対バイラス』です。
↓ 『ガメラマーチ』の動画。この「ガメラ対バイラス」以降、ガメラのエンディングは過去の映画の対決シーンがガメラマーチと共に流れるのが〝お約束〟になっていく。この動画の作者はバイラスが嫌いらしいの都合(コメント参照)で、次に紹介するギロンが登場して、バイラスの映像はない。
同じ宇宙船を使いまわしたり、過去のフィルムを流用したりと、端折ったストーリーレビューからもお察しの通り、当時の映画業界はTVの普及によって観客動員数が激減して大変な時期にあり、大映の経営状態も火の車で、特撮映画を作るのに十分な予算が下りず、現場は苦労の連続でした。
=続く=
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↓ バイラス星人はガメラの記憶を探った…というシーンは過去のフィルムが流用された。
これも予算の都合上、過去のフィルムを流用しているわけで、この作品がいかに予算的に追い詰められていたかを窺わせる構成になっているのです。
しかし、そんな所に突っ込む
で、ガメラの過去の記憶を探った結果、バイラス星人が出した結論は、
〝ガメラの弱点は子供を守るコトだ! ヽ(`Д´)9〟
という事になりました。
↓ バイラス星人はガメラの記憶を解析した結果、ガメラはやたら子供を守る事に気付いた。
画像参照-godzilla-germany.com-
ガメラはすでにスーパーキャッチ光線で動きを封じてあるのに、バイラス星人はガメラのコントロールをさらに完璧にするため、スーパーキャッチ光線では取り逃がしてしまった正夫&ジムを再び拉致して、人質にするという卑怯な真似に出たのです。
バイラス星人は、頭脳翻訳機などという
↓ 子供を人質に取られた上にコントロール装置まで付けられたガメラは、バイラス星人の指令通り、東京や黒部ダムを破壊した…ってこのシーンも過去フィルムが流用されている(画像はイメージ)。
ところが、正夫&ジムを人質に選んだ事がバイラス星人最大の失敗 で、二人は拉致された先の宇宙船内でも好き放題暴れまわり、ガメラをコントロールする装置の基盤をメチャクチャに入れ替えて破壊してガメラをバイラス星人のコントロールから解き放った上、そのまま宇宙船2号機から逃亡しまいます。
バイラス星人の支配から脱したガメラは宇宙船2号機を破壊し、追い詰められたバイラス星人は合体して、怪獣バイラスとなってガメラに決戦を挑むのでした・・・
↓ バイラスはその正体を現し、ガメラとの決戦を挑んだ。
というのがちょ~端折った『ガメラ対バイラス』のストーリーですが、この作品でも大映っぽい怪獣の〝生々しさ〟は他の作品ほどではないにしろ描かれています。
劇中の宇宙船内で動き回っているバイラス星人というのは、基本的に〝人型〟で、設定的には
〝バイラス星人に寄生された人間 ( ̄□ ̄;)!!〟
で、始めから怪獣と同じスタイルをしてるのはボスだけでした(何故か檻に入っており、正夫&ジムは最初怪獣のバイラスを見た時、閉じ込められたペットだと思った)。
それが物語の終盤、ガメラに追い詰められて怪獣化する時、ボスバイラスは人間に寄生しているバイラス星人たち4、5人の首チョンパして合体する事によって巨大になったのですが、この合体シーンはちょっち不気味でした。
昭和ガメラのテーマソングといえば浅い特撮ヲタはもちろん、ガメラを少しでも知っている人であれば、「ガメラぁ~♪」 で始まる『ガメラマーチ』を想像する方が多いと思いますが、この『ガメラマーチ』が劇場のエンディングで初めて使用されたのが、この『ガメラ対バイラス』です。
↓ 『ガメラマーチ』の動画。この「ガメラ対バイラス」以降、ガメラのエンディングは過去の映画の対決シーンがガメラマーチと共に流れるのが〝お約束〟になっていく。この動画の作者
同じ宇宙船を使いまわしたり、過去のフィルムを流用したりと、端折ったストーリーレビューからもお察しの通り、当時の映画業界はTVの普及によって観客動員数が激減して大変な時期にあり、大映の経営状態も火の車で、特撮映画を作るのに十分な予算が下りず、現場は苦労の連続でした。
=続く=
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