出会い ゾビラックス軟膏 E!チャット管理人 X-ふぁいる  Re 酒ヲタク講座 第5講:禁酒法【2】

Re 酒ヲタク講座 第5講:禁酒法【2】

 アメリカ人の日常の飲み物が酒だったといっても、彼らが常に飲んだくれていたわけではありません。
 牧場で取れるミルクやその代用品である紅茶なども飲んでいました(ちなみに紅茶はもともと〝ミルクの代用飲料〟として飲まれ始め欧米人、特にイギリス人にとってはミルク以上に大切な飲み物になっていった)。


↓ 開拓時代のアメリカでノンアルコールのソフトドリンクといえば、一番ポピュラーなモノはミルクと紅茶だった。果物などから作る生ジュースは、物流システムや保冷技術が未熟だったこの頃は日常的に飲める飲み物ではない。
Tea
Tea / Glutnix


 ただアメリカの植民地時代の〝酒〟は『神より賜れし良き飲物』と称されていまして、単なる嗜好品ではなく生活する上で重要な水分補給をするための生活必需品だった、というのが第2のポイントです。

 ですから当事アメリカの一般家庭で、訪問者に対する〝おもてなし〟は、当然酒が振舞われていました。
 この習慣は酒好きにはたまらないモノでしたが、〝ある特定の職業の人〟にとっては、いささか閉口する習慣だったのです。
 その職業とは〝牧師〟でした(〝牧師〟というのは、今更言うまでもなくキリスト教の坊さんだが、同じキリスト教でもカトリック系の坊さんを〝神父(father)〟といい、プロテスタント系の坊さんを〝牧師(Priest)〟という)。


↓ 牧師さん。カトリックの神父に相当するが、神父という役職は司祭や司教など、カトリックにおける階級性の中で定められているのに対して、そうした階級制度を否定するプロテスタントは、信者のリーダーとして牧師が居るのであり、その立場と役目は微妙に違う。
Pastor Will Garrett
Pastor Will Garrett / Scott Schram


 牧師という仕事は教会でミサをしたりするだけでなく、結構信者の家を訪ねることもありますので、当然信者からは〝おもてなし〟の酒を出されるわけです。

 現代なら、
「いやぁぁ~、今日は車で来てますんで・・・┐('~`;)┌」
とか言って断る事もできますが、当事は
〝勧められた酒を断る事は、勧めた人に対する侮辱 (-_-;)〟
という習慣もあり、牧師は出された酒は意地でも飲まなければならない立場にあったわけです。


↓ 牧師の仕事は教会でミサを行う事だけではなく、信者の家を訪ねることも珍しくない。そこで酒を出されればイヤでも飲まなければならなかった(画像はイメージ)。
The Drinker by Jan Steen
The Drinker by Jan Steen / Micah & Erin


 他の職業の人ならば、訪問先で出された酒に酔っ払って醜態を晒してもそれほど問題にはならないのですが、牧師と言えば信者に手本を示す〝聖職者〟です。
 しかもアメリカに多く住んでいたのは、前述の通り〝厳格・潔癖〟なピューリタンの人々でした。

 ですから当事のアメリカでは、〝酒に強い〟という事は牧師になるための必要条件だったともいえます。
 しかしそうはいっても〝酒の強さ〟というのは、個々人の健康状態によって左右されますので、体調不良の時には酒に強いつもりでいても、悪酔いしちゃったりする場合もあり、聖職者にあるまじき失態をさらす牧師は結構いたわけです。


↓ 酔った挙句に服を脱いで暴れ、果ては廊下で爆睡…こんな醜態を聖職者として、信者を指導する牧師が晒すしてしまったら威厳は台無しである(画像はイメージ…ってそのまんまの格好だが、多分コイツは牧師ではないと思う…)。
Happy Valley, PA. Hallway. Drunk.
Happy Valley, PA. Hallway. Drunk. / sanberdoo


 そうした問題を解決するため・・・というわけではないかもしれませんが、教会は〝節酒運動〟を開始しました。
 そう、禁酒法の始まり
〝酒飲むな! ヽ(`Д´)ノ 〟
ではなく、
〝お酒を控えましょう ( ´∀`)b〟
という比較的穏やか、というか至極まともな運動から始まったのです。


↓ 禁酒運動は最初、〝こういうアホな飲み方を止めましょう〟という節酒運動から始まった。
Andy_3wine2
Andy_3wine2 / bjornmeansbear


 節酒運動が開始された背景には、そんな牧師の威厳を保つという理由の他にも、アメリカ移民人口が確実に増え、次第に街が賑やかになると同時に、生活も豊かになって様々な酒類が入手可能になっていった事や、新たにヨーロッパから移民してきた連中は必ずしもプロテスタントばかりではなく(ましてやピューリタンでもない)、アイルランド人やドイツ人なども多量に移民してきたなどの事があったものだと思われます。
=続く=

【このネタを初めから読む】

↓ ニューヨーク、マンハッタン島の隣のエリス島にあった移民管理局。ピューリタンの人々がアメリカで根付き始めた後には、広大なアメリカを目指して、主にヨーロッパから多くの〝ピューリタンでない人々〟が、様々な夢や野望を抱いて移民してきた。
An excellent view of the front facade of the Immigration Sta...
An excellent view of the front facade of the Immigration Sta... / New York Public Library


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