出会い ゾビラックス軟膏 E!チャット管理人 X-ふぁいる  メカフェチV(-\-)Vのアニメロボット列伝Ⅱ【2】

メカフェチV(-\-)Vのアニメロボット列伝Ⅱ【2】

 この展開は、従来のロボットモノのアニメが避けてきた構図でもありました。
 それまでのロボットアニメというのは、同情の余地のない悪党の引き入る侵略に対して、正義のヒーローがロボットを駆って戦うモノか、相互理解不能な異星人が仕掛けてくる侵略戦争を戦うロボットというのが定番でした。


↓ マジンガーZのリメイクOVA『真マジンガー 衝撃!Z編』。マジンガーZをはじめとして、スーパーロボットアニメで主人公たちの戦う敵は世界侵略を狙う絶対的な〝悪〟だった。
真マジンガー 衝撃!Z編 2 [DVD]

 ところがガンダムで描かれる戦いは〝国家VS国家〟のマジな戦争であり、戦う相手は立場こそ違え主人公たちと全く同じ人間同士なのです。
 『宇宙戦艦ヤマト』も〝人間VS人間〟だとか言うヲタもいますが、地球人とガミラス人に遺伝的な関係はあるはずもなく、たまたま別の惑星でサル型生物が知的進化を遂げただけの話で(だいたい松本零士氏の描くエイリアンは殆ど全てサル型で、氏のSF的センスの限界を感じる)、ガンダム世界のような〝同じ人類〟による戦争ではありません。
 こうした〝戦争〟が従来のロボットアニメで描かれなかったのは放送的タブーではなく、単に〝スポンサーの都合〟です。


↓ 今でこそ国家間の戦争を舞台にしたロボットアニメはよく見かけるが、1stガンダムはそのパイオニアかもしれない。
In the trenches
In the trenches / State Library of New South Wales collection


 ご存知の通りアニメロボットのメインスポンサーは大抵玩具メーカーで、当然番組はスポンサーの意向に強く影響を受けることになります。
 ガンダムの場合もメインスポンサーは『クローバー』という玩具メーカーでした(『機動戦士ガンダム』の最初のスポンサーがバンダイだと思った方は〝一般人〟。バンダイはガンダムの初回放送後、クローバーからプラモデル化の販売権を買い取った)。

 当然クローバーが番組のスポンサーになるのは自社のオモチャを売るためなので、
「子供がカッコ(・∀・)イイ!!と思うような、ロボットを活躍させてちょ (゜σ゜)」
という希望をアニメ制作会社に注文を付けるわけで、ストーリーの方も、オモチャを欲しがるような幼年層に解りにくい世界観や〝人間同士の戦争〟などというハードな設定は、スポンサーが〝ダメ出し〟をするわけです。


↓ 〝クローバー製〟ガンダムのCM。一般的にクローバーはこのガンダムの玩具が売れずに倒産したと思われているが、実際にクローバーが倒産したのはずっと後のことで、ガンダム関連商品は結構売れたらしい。


 そんな裏事情の中で、ガンダムの制作会社であった日本サンライズが、様々な企画書を提出しまくり、クローバーを騙くらかして〝スペースコロニーのある未来社会で起きる国家間戦争〟という、明らかに少年以上の年齢層を狙った設定で制作されてしまったのでした。

 ガンダムに登場するメカは、戦争で使われるロボットですからそれは当然兵器であり、〝ロボット〟とは呼ばずモビルスーツというネーミングがされています。
 このモビルスーツと言う呼称が誕生したのは、これまたスポンサーとの駆け引き中、企画書のアイディアから生まれました。


↓ ガンダムの世界ではコレをロボットと呼ばず、モビルスーツと言う。
メガサイズモデル 1/48 MS-06S シャア・アズナブル専用 ザクII (機動戦士ガンダム)

 後にガンダムとなる最初の企画書のタイトルは『フリーダム・ファイター』と言って、当時『宇宙戦艦ヤマト』の劇場公開で、巷ではじわじわとアニメが〝ガキの見る幼稚なモノ〟から青年以上の年齢層の鑑賞にも耐え得る作品〟としての地位を獲得しつつありました。
 日本サンライズも戦争に巻き込まれた主人公たちが、成り行きで宇宙戦艦に乗り込むハメになり、戦争を潜り抜けながら成長していく、というロボットなど登場しないストーリーのアニメを企画したわけです。


↓ 最初の企画段階ではロボットモビルスーツは登場せず、戦争に巻き込まれた主人公たちが宇宙戦艦で戦うというシノプシスだった…この企画が通ったらホワイトベースはこんな形じゃなかっただろう。
ホワイトベース
ホワイトベース / amika_san


 しかしこの最初の企画書は
「そんなんぢゃ良くない!! 合体ロボットの戦闘モノにしろ! ヽ(`Д´)ノ」
というクローバーの意向によって一蹴されてしまいました。
 荒唐無稽な幼児向け作品より、しっかりした骨子をもったストーリーSFアニメを作りたかった日本サンライズのスタッフは悩みましたが、そう簡単には諦めず、SF小説の名作『宇宙の戦士(ロバート・A・ハインライン著)』からヒントを得て、企画書を手直ししていったわけです。
=続く=

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はじめまして

コバルト文庫のノベライズを読めばわかりますが、ガミラス人とイスカンダル人と地球人には生物学上の血縁関係があります。(一時期ガミラスとイスカンダルと地球は非常に接近したときがあり、そのときにイスカンダル=ガミラス二連星から移住したのが人類の祖先……という設定だったような(なにしろ最後に読んだのが二十年前なので記憶が……))

そうでもなければ古代守とスターシアの間に娘が生まれるわけもありません。

誰が絞った知恵かは知りませんが、いろいろとヤマトもヤマトでつじつま合わせはやっていたみたいですね。

コメントをどうも有難うございました。

 わさわざのコメント有難うございます。

地球人とイスカンダル人、そしてガミラス人の血縁関係に関して言及している製作者サイドの公式資料ってハッキリとしたモノは知らないんですよ。
最近のWiki辺りだと、イスカンダル人とガミラス人の血縁関係を否定しているようですし…

まぁ、サーシャが産まれた事を考えると、少なくともイスカンダル人と地球人に遺伝的関係はないとおかしいですね(でも1年で赤ん坊が〝娘〟に成長してしまうのは何故?)。

コバルト文庫版というと若桜木虔氏が書かれたノベライズ本でしょうか?
あの方、他の作品のノベライズも結構好き放題設定を自分で作っていたような気がします。

そんなわけで、基本的にこの駄文は筆者の独断による主観で、現在ネタ元となる資料入手が困難な設定は無視させて能書きを垂れていますので、この件について今更本文を訂正する気はありませんが、ポール・ブリッツ様のコメントは掲載させていただきます。

貴重なご意見有難うございました。
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