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Re 酒ヲタク講座 第8講:ラム【完結篇】

 マイヤーズは酒屋は勿論の事、近頃では酒類を扱っているコンビニでもよく見かけますので、
〝日本国内で最も入手し易いラム酒 ヽ(´∀`)ノ〟
かもしれません。


↓ マイヤーズの空瓶…ではなく、ホワイトラム版マイヤーズダークラムのマイヤーズはドコでも売っているけど、ホワイトラムはなかなかお目にかからない
マイヤーズ ラム ホワイト 並行品 700ml

 ジャマイカの砂糖農場の経営者であった、フレット・ルイス・マイヤーズ(Fred Louis Myer's)というおっさんが、19世紀末に農場内に蒸留所を作ってラム酒の生産を始めたのが元祖なんですが、樽詰め後の熟成はクソ暑い南国ではなく、気候的に熟成に適している
〝イギリスのリヴァプール…_φ(・・ )b〟
で行われているという、質に拘った本格派のラム酒がマイヤーズラムです。


リヴァプール(Liverpool)といえば、ビートルズの生まれた街として有名だが、ラム酒の歴史にも深く関っている都市でもある。
Liverpool albert dock
Liverpool albert dock / digitalurbanlandscape


 口当たりはラム独特の癖があるものの基本的にはスムースで、酒が強い方であればストレートでもクイクイ飲めちゃうと思いますし、カクテルベースとしても楽しめる一品でしょう。


《レモン・ハート151(LEMON HART 151)》
 何やら軟派なネーミングのラム酒ですが、その名前からは想像できないような酒で、そのアルコール度数は、
〝75.5% ( ̄□ ̄;)!!〟
という、世界最強の酒『スピリタス』に続く、〝世界第2位のアルコール度数〟を誇る酒なのです。


↓ 酒漫画の元祖『BARレモン・ハート』。この漫画の舞台になっているBAR「レモン・ハート」の由来はラム酒のレモン・ハートであり、本編にも紹介されている。
BARレモン・ハート 24―気持ちがすごくあったかい 酒コミック (アクションコミックス)

 レモン・ハートというネーミングそのものは、マイヤーズ同様に人名で西インド諸島で砂糖やラムの交易をしていたハート家が、レモンという名のおっさんの代に、ラム酒大好きのイギリス海軍にラム酒を納品する納入業者になれましたが、その後自分の名前を銘柄にしたラム酒を納品するようになったのが、この銘柄のルーツだと言われています。

 このレモンハートはちょっと大型のリーカーショップでは見かけますが、普通の酒屋ではなかなか置いていないようですので、根気よく探しましょう…というか、最近はネット販売があるので検索すればすぐに見つかるでしょう。


↓ レモンハートは結構品揃えが豊富な酒屋でないと発見できないかもしれない…ちなみにレモンハート151の画像がないのは、なぜかフリー画像が見つからなかったから。フリーでないモノであれば、普通に画像検索すればいくらでも見つかるので興味ある方は探してみよう。
liquor shop
liquor shop / mah_japan



《キャプテンモルガン(Captain Morgan)》
 原酒に様々なスパイスを添加した〝スパイスドラム〟の代表的な銘柄が、このキャプテンモルガンです。
 産地はプエルトリコですが、日本国内向けの輸入はキリンが行っていますので、マイヤーズほどではありませんが、近所の酒屋でも入手し易いラム酒のひとつでしょう。


キリンが輸入代理店を務めるキャプテンモルガンは、結構入手が簡単なラム酒。
キャプテンモルガン スパイストラム/キリン 750ML 1本

 このキャプテンモルガンも〝人名を関した銘柄〟なんですが、この酒の場合は酒を作った人の名前ではなく、17世紀の大西洋
〝海賊の頭 Σ(゜o゜ノ)ノ〟
として有名だったキャプテン・ヘンリー・モルガンが由来になっています。

 このモルガンというおっさんは、海賊の癖にイギリスの王朝から爵位を貰ったり、植民地の要職になったりと、なかなか波乱万丈な人生を送っているのですが(本筋とは離れるで端折る)、そんなキャプテンモルガンが海賊として跋扈していた時代を描いた映画
『パイレーツ・オブ・カリビアン』
が大ヒットしてシリーズ化した事で、近年ラム酒の人気は高まりました


『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のBD。ジョニー・デップの代表作として有名だが、劇中で海賊たちがラッパ飲みしているのがラム酒であり、この作品のヒットによって世界的にラム酒の売上が激増したそうな・・・
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち [Blu-ray]

 ラム酒は他にも『ロンリコ』『バカルディ』、あるいは『ハバナクラブ』など、様々な銘柄があると同時に、それらの銘柄のラム酒毎にホワイトラムからダークラムまで色々な種類のモノが販売されています。

 南国気分でバカ騒ぎをしたり、ナイトキャップに軽く一杯…など口当たりが軽く、甘い香りを持つラム酒はシーンによってお好みの楽しみ方が出来る酒ですので、是非一度味わってみて下さい。
=完=

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↓ ちなみに〝カクテルベースとしてのラム酒〟は今回紹介しなかった。カクテルに関して能書きを垂れる時にまとめて紹介する予定・・・
ホット・バタード・ラム
ホット・バタード・ラム / shentianrun


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Re 酒ヲタク講座 第8講:ラム【4】

 短期熟成で作られるライトラムは熟成後、そのままビン詰めされたモノ
〝ゴールドラム…_φ(・・ )b〟
と呼びます。


ちょっと薄めのウィスキーみたいなゴールドラム。内側を焦がさないオーク材で短期熟成されたラムをそのままボトリングしたモノだが、〝短期〟というのはどの位なのかは、調べてみてもハッキリしなかったが、おそらく2年以下だと思われる。
ラム J.M ゴールド 1000ml (JM)

 ウィスキーと同じく、オーク材の樽で熟成させると樽の酒に木材の成分であるタンニンが溶け出し、酒は次第に琥珀色に染まっていくわけですがライトラムの場合、ウィスキーのような長期熟成をしないために、ゴールドラムはその名の通り〝黄金色〟の酒になっているわけですが、ゴールドラムの中には樽熟成によって色づくのではなく、カラメルを使って着色したモノもあるようです。

↓ ウィスキーの製法を厳しく法律で取り締まっているイギリスやアメリカ以外の国では、熟成年数を誤魔化す為にカラメルで着色した、〝なんちゃってウィスキー〟がある。その昔サントリーの『角』も、そんな〝カラメル着色疑惑〟が持ち上がった事がある。まぁ、『角』が合成ウィスキーである事は今更騒ぎ立てるほどの事でもないし、熟成年数をサバ読んでいるわけでもない(明記していない)。
Suntory Whisky, Japan
Suntory Whisky, Japan / IvanWalsh.com


 そして、熟成を終えた後、炭素ろ過をして無色透明な状態でビン詰めされたモノを
〝ホワイトラム…_φ(・・ )b〟
と呼びます。

 ホワイトラムは、別名〝シルバーラム〟とも呼ばれ、原料であるサトウキビの風味や味が一番ナチュラルに味わえるラム酒と言われていますが、無色透明なホワイトラムは、酒として味わうよりは、洋菓子の香り付けに用いられる事の方が多いような気もします。


↓ ホワイトラム。『RUM』と書いてあるからラムなんだろう…というわけで、外見からはジンなのかウオツカなのか、無色透明系のスピリッツと区別は出来ない匂いを嗅げばわかるけどね。こうしたホワイトラムは素材の邪魔をしないので、洋菓子の香り付けには適している。
ネプチューン ラム・ホワイト 45°1800ml

 そうしたライトラムに対して、蒸留工程にパテントスティルを用い、内側を焦がしたオーク材3年以上熟成させたラム
〝ダークラム…_φ(・・ )b〟
と呼び、熟成方法としては内側を焦がしたオーク材の樽を使う辺りが、バーボンウィスキーと同じですが、原料の違いにより全く趣の違った酒となっているわけで、V(-¥-)V的には独特の風味をもったダークラムがお好みなのです。


↓ ダークラム。ウィスキーより幾分赤みの掛かった濃い琥珀色のダークラム…といってもバーボン辺りだと、こんな色の銘柄もあるので、やっぱり見比べただけでは判らないが、香りは明らかに違う
zacapa 23 rum
zacapa 23 rum / _gee_


 またラム酒のカテゴリーには、香りの強さによって
ライトラム < ミディアムラム < ヘビーラム
という分け方をされる場合もあります。

 あるいはラム酒にバニラフレーバーなどの様々な香辛料を添加した
スパイスドラム(フレーバードラムとも言う)…_φ(・・ )b
というモノもあるわけで、ラム酒がそんな様々なカテゴライズになっている理由は、ウィスキーやブランデーの様に
〝法律によって製法を定めていないから ┐('~`;)┌〟
だからでしょう。


原料の割合や熟成年数を厳しく法律で規制しているウィスキーやブランデーと違って、南国生まれのラムは結構アバウトな酒である(画像は酒質をチェックするウィスキー職人)。
whisky from a barrel
whisky from a barrel / jbalint1


 その昔、ラム酒の多くはアメリカで生産されていた事は前述しましたが、原料であるサトウキビを生産している西インド諸島をはじめとした地元でも当然ラム酒を作っていますし、現在では地場産業として大量生産している地域も珍しくありません。

 そうした国々も含めてラム酒を名乗る条件
〝原料がサトウキビか、サトウキビから採れる糖蜜を使った蒸留酒 (∪_∪)b〟
だけですので、様々な色や味わいのラム酒が出回っているわけです。


↓ ラム酒はサトウキビの産地である国でも地場産業として生産されており、世界ブランドになっているモノもある(画像はイメージ)。
Guavaberry Rum Liquor with Worker
Guavaberry Rum Liquor with Worker / puroticorico


 そんなわけで、ラム酒の場合は製造法や熟成年数よりも、〝銘柄〟で選んだ方が良いと思いますので、代表的なオススメのラム酒の銘柄を2、3紹介しておきましょう。

《マイヤーズ・ラム(Myers`s Rum)》
 V(-¥-)Vが〝こよなく愛するラム酒〟というのは、この酒で
〝レゲエの国・ジャマイカ産 ヽ(´∀`)ノ〟
のダークラムです。
=続く=

【このネタを初めから読む】

↓ 何本ボトルを開けただろう? V(-¥-)Vがお好みのダークラム『Myers`s Rum』。
マイヤーズ ラム オリジナルダーク 750ml 40度 [ 並行輸入品] 【ラム】

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Re 酒ヲタク講座 第8講:ラム【3】

 そんな配慮をしたのはバーノン提督自身が下戸だったから…かどうかは不明ですが、水兵たちが強いラム酒をかっくらって、
〝酔っ払ったまま軍務をされちゃたまらん (-_-;)〟
と思って水割りラムを支給したのかもしれません。


エドワード・バーノン(Edward Vernon)提督の肖像画。ラムを水割りで提供した理由は下戸の人に対する配慮…ではなく、配給されるラムの数日分を一気飲みするバカが居たかららしい。
エドワード・バーノン
画像参照-Wikipedia・英語版-『Edward Vernon

 水割りなんていう〝ゆるい酒〟を飲まされるハメになった乗組員たちは、水割りラム酒の事をバーノン提督がグログラムという生地で出来た古いコートを着ていた事が由来で付けられたあだ名である
〝グロッグ…_φ(・・ )b〟
と呼んでいました。


↓ 水割りの評判が悪かったのは、水で薄める事で量を誤魔化されているのではないか?と水兵たちが疑ったから。そして水割りの支給を始めたバーノン提督が、グログラムという生地(grogram。現在では〝グログラン(grosgrain)〟と呼ばれるみたいだが、若干材質に違いがある)で出来たボロっちいコートを着ていたことから、水兵たちから〝オールド・グロッグ(Old Grog)〟というあだ名が付けられており、それがラムの水割りを表す隠語になった(画像はイメージ)。
32.
32. / Sadie Hernandez


 そんなわけで、現在でも海外ではラム酒の水割りをグロッグと呼んでいるようですが、日本の酒場では通用しない可能性が高いと思われます(V(-¥-)Vはラム酒に限らずほとんどの酒をストレートで飲むので、オーダーした事はないからグロッグが通用するかわからない)。

 さらに泥酔状態になる事を〝グロッギー〟とも言いまして、日本で格闘技(主にボクシング)の中継で、ダメージを受けてフラフラになった状態の〝グロッキー〟は、上記のグロッギーが訛ったモノです(嘘っぽいが、これは多くの文献やWebで紹介されているのでホントの話らしい)。


↓ 格闘技などで攻撃を受けてフラフラになった状態をグロッキーと呼ぶが、語源はラムの飲みすぎでヘベレケになった様子に似ているから(画像はイメージ)。
40+117 Sucka Punch!
40+117 Sucka Punch! / bark


 もうひとつイギリス海軍絡みのラム酒噺をしますと、海軍史にその名を残すホレーショ・ネルソン(Horatio Nelson)提督が、1805年のトラファルガー海戦で戦死した際、提督の死体は腐敗防止のためにラム酒の樽に漬けられて本国まで運ばれましたが、艦隊が帰国を果たした頃には、提督の入れられている樽の中のラム酒は空っぽになっていました。

 これは乗組員たちが、偉大なネルソン提督にあやかろうと、
樽に満たされているラム酒を少しづつ盗み飲みした Σ(゚ロ゚;)〟
らしいのです。
 それが由来かどうかはわかりませんが、ラム酒は別名〝ネルソンの血〟とも言われています。


ネルソン提督の死を描いた絵。イギリス海軍がフランス・スペイン連合軍と戦ったのが〝トラファルガーの海戦〟。ネルソン提督はこの戦いの中で、狙撃によって命を落としたが、海戦には勝利した。偉大な提督は帰還する際に腐敗防止の為にラムの入った樽に入れられたが、帰国した時点で酒が空になっていたという逸話はホントらしい。提督の偉業にあやかろうと、水兵たちが樽の中のラムを盗み飲みをしたと言われるが、単に樽のフタの閉め方がゆるく、中のラムが自然蒸発してしまったとも言われてる。
ホレーショ・ネルソン
画像参照-Wikipedia-『ホレーショ・ネルソン

 さて、ラム酒という酒は原料がサトウキビ、あるいは廃糖蜜から作った酒というだけで、製造法などで
〝色々な種類がある、結構アバウトな酒 ┐('~` )┌〟
です。

 それらをザックリ紹介すると、まず原料であるサトウキビ、または糖蜜と水を混ぜ合わせて、酵母によって発酵させた後、スピリッツを作るときに用いられる連続蒸留機(パテントスティル:Patent Still)で蒸留したものを
〝ライトラム…_φ(・・ )b〟
と呼びます。

 第4講のウィスキー編第6講のワイン&ブランデー編でもちょっち触れた〝蒸留装置〟ですが、ウィスキーを造る時に一般的に使われるのは、単式蒸留機(ポットスティル:Pot Still)と呼ばれる方式の蒸留機です。


↓ ウィスキーの単式蒸留装置(Pot Still)アルコール度数の高いスピリッツ(蒸留酒)は、発酵が終わったモロミを水が沸騰しない程度の温度、そしてアルコールが沸騰する温度(80℃くらい)で熱してアルコールを濃縮する装置が蒸留機である。水は100℃以下でも蒸発するので1回の蒸留作業で100%アルコールだけを取りさせるわけではない
Still house tall
Still house tall / yvescosentino


 原理的には醗酵の終わった醪(もろみ)を加熱し、アルコールが沸騰・気化したモノを集めて再び液化させるわけで、パテントスティルは、このポットスティルの装置を複数つなぎあわせ、一度に数回の蒸留を行える機械で、効率良くアルコール度数の高いスピリッツを作る事ができるわけです。

 そんなパテントスティルによって、アルコール度数95%未満の液体に蒸留されたライトラムは、水で薄められて(度数何%まで薄めるかは、銘柄によって違うが、概ね50%未満)、ステンレス製のタンクかオーク材で作られた樽(オーク材は酒を貯蔵する樽として、最もポピュラー)で短期熟成させます。
=続く=

【このネタを初めから読む】

↓ ラムの製造に使われる連続蒸留装置(Patent Still)。アルコール濃度を上げる為に何度もポットスティルを繰り返し使うのは面倒臭ぇので、一度に複数回(5回くらい)の蒸留工程を繰り返せる機械がパテントスティルである。
The Still
The Still / Randy Storey


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Re 酒ヲタク講座 第8講:ラム【2】

 さて、ラム酒はサトウキビの栽培とともに、アメリカ大陸アフリカ、そしてヨーロッパへと広がっていきましたが、このサトウキビ栽培とラム酒の生産地の拡大には、ちょっと〝暗い話〟がありまして、その昔欧米列強の白人どもが、
「世界はオラたちのモンだべ! ヽ(`Д´)ノ」
と勝手に決め付けて世界中に植民地を広げていた頃、奴隷商人という悪党たちがいました。


欧米列強の白人どもは、帆船技術の向上によって長距離航海を可能にして、世界を征服しようとしていた(画像はイメージ)。

"Sailing-Ships" (c. 1886-1890) - Constantinos Volanakis / Tilemahos_E


 コイツらはアフリカで原住民を拉致して、
〝奴隷としてアメリカ大陸へ運ぶ ( ̄□ ̄;)!!〟
という極道な商売をしていたわけです。

 コイツらは、アメリカへ直接黒人たちを運ぶのでなく、一旦西インド諸島で、黒人たちを卸し降ろし、空になった船に今度はラム酒の原料(サトウキビや糖蜜)を満載してアメリカを目指します。


アフリカの現地人を拉致して奴隷としてアメリカへ連れ出す奴隷商人。アフリカからアメリカへ〝直送〟する連中がいたかどうかは不明だが、当時の船の航続距離を考えると、大部分は西インド諸島を中継していたと思われる。
Slave ship
Slave ship / Allen Gathman


 サトウキビは西インド諸島で採れるのですから、現地でラム酒を作ってもいいような気もしますが、大規模な蒸留施設などが整ったアメリカでラムを作った方が効率がいいのでしょう(この理由に関しては、あくまでV(-¥-)Vの憶測)。

 アメリカで積荷のサトウキビを降ろした後、今度は完成したラム酒を満載して、奴隷船は再びアフリカへ向かい、この積荷であるラムは、現地で黒人を〝買い取る〟ための代金として使われるわけです。


奴隷船内部のジオラマ。奴隷とされた黒人達は寝かせて運ばれるのがデフォ。欧米の白人達にとって有色人種はチンパンジーみたいなモノで、人間だと思われておらず、その感性は現代もヤツらの心の奥で活きている。ちなみにジオラマの最上階で比較的広い場所で座っている黒人は〝女性〟であり、♂の黒人とは〝用途が違う〟ので、比較的マシな扱いを受けていた。
Slave ship model :(
Slave ship model :( / ToastyKen


 これがいわゆる
〝三角貿易…_φ(・・ )b〟
といわれる流通システムで、商船が〝空荷〟で海をウロウロしないよう、港で扱えるモノは何でも運んで儲けようという考え方ですが、ラム酒の普及に奴隷に纏わる商売が絡んでいるというのは、あまり良い話とはいえませんが、〝ラム酒を語る〟場合、忘れてはいけない話でもあります。


↓ すげぇ昔のアメリカTVドラマ『ルーツ(ROOTS)』のDVD。アメリカ在住の黒人小説家が自らルーツを描いた作品で、日本でも〝ルーツ〟という言葉の意味が通じるのは、実はこの作品が日本でもヒットしたからである。主人公は世代によって変わっていくが、最初の主人公〝クンタ・キンテ〟がアフリカで奴隷商人に拉致され、奴隷としてアメリカへ連れて行かれるまでのエピソードは、当時行われていた三角貿易の様子がよく描かれている。
ルーツ コレクターズBOX [DVD]

 ラム酒はその後、口当たりのいいスピリッツとして確実に普及していきますが、ラム酒普及の大きな理由のひとつイギリス海軍の支給品に採用されたことでしょう。

 長距離移動の主流と言えば飛行機である現在の交通事情からすると、ちょっと実感が出来ないかもしれませんが、昔の長距離旅行といえば船旅であり、しかもラム酒普及期当時の船といえば、風帆船が主流(蒸気機関を搭載した蒸気船が登場するはもうちょっと後)で、船スピードは笑っちゃうくらいノロく、航海はかなりの日数を要します。

 その為に色んな問題が発生するのですが、人間の生活に直接影響があるのは、
〝生鮮食品の不足 ('A`)〟
でした。


↓ 今時〝船旅〟なんていうのは、セレブの暇潰しみたいなモンだが、昔は〝最速の移動手段〟だった。とはいえ、スピードは〝自転車並み〟で、航海中、何週間も海の上…といった長旅が普通であり、昔の船旅は結構〝命懸け〟だったりする。
Sailing Ship
Sailing Ship / Marion Doss


 まぁ、これは〝船の速度の問題〟だけでなく、生鮮食品を長期保存する技術も関係している問題で、当時の船は無寄港でいくら新鮮な食材を搭載しても、それが食べられるのは出航してから数日間くらいで、その後の乗組員の食料は保存食ばかりになってしまいます。

 人間は保存食(パンとか、干し肉など)ばっかり食っていると、ビタミン不足になり、特にビタミンC不足は壊血病などの原因になりますますので、そうした栄養を補うモノの一つとして、イギリス海軍は乗組員たちに
〝ラム酒を支給 (*´ω`)ノ〟
したわけでイギリス海軍には、ラム酒に纏わるいくつものエピソードが生まれていますので、それを紹介しましょう。


栄養補助食品として、イギリス海軍は水兵たちにラム酒を配給していたので、イギリス海軍とラム酒に纏わるエピソードが結構ある(画像はイメージ)。
Joke Photograph of Unidentified Soldiers of the Allied Army of Occupation, Germany
Joke Photograph of Unidentified Soldiers of the Allied Army of Occupation, Germany / Galt Museum & Archives on The Commons


 当時〝世界最強の海軍〟の名を欲しいままにしてきたイギリス海軍の乗組員たちは、この強いスピリッツをこよなく愛しましたが、中には酒が弱いヤツもいまして、エドワード・バーノン(Edward Vernon)という提督は、そんな下戸の為を思ってか、
〝水割りのラム Σ(゜o゜ノ)ノ〟
を支給したのです。
=続く=

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Re 酒ヲタク講座 第8講:ラム【1】

16 : { black strap rum }
16 : { black strap rum } / choking sun


 酒ヲタ講座・第8講は、ラム酒(rum)です。
 近年日本国内でもラム酒は結構飲まれるようになり、様々な銘柄のラム酒が手軽に飲めるようになりましたが、一般的にはまだラム酒と聞くと菓子の香り付けや、カクテルベースくらいにしか思っていない人が多いようです。

 そんなマイナースピリッツですので、まず
「ラム酒って何から作るの? (゜σ゜)」
という基本的な話からはじめたいと思います。


↓ 一昔前までラムといえば、ブランデーと並んで洋菓子の香り付けに使われる酒とか、カクテルベースの酒として知られていたが、ラム単体で飲む人は少なかった。
More goodies
More goodies / Ted Drake


 ラムの原料はサトウキビなんですがサトウキビを搾って直接作るラム酒は少なく、こうして作るラム酒は
アグリコール・ラム(農業ラム)…_φ(・・ )b〟
と呼ばれるのに対して、広く市場に出回ってるラム酒の多くは、サトウキビを搾って砂糖を作ったあとの残りモノである糖蜜(とうみつ。製糖工程の価値観からすると〝廃棄物〟なので、廃糖蜜ともいわれる)から作る
インダストリアル・ラム(工業ラム)・・・_φ(・・ )b〟
と呼ばれるモノの方が一般的なラム酒のようです。


ラムの原料はサトウキビ。サトウキビは基本的に糖の原料であり、〝ラムを作る為にサトウキビを栽培〟する事は特殊なケースで、そうして作られたラムは「アグリコール・ラム(Agricole Rum)」と呼ばれ、砂糖を製造した際に出来る絞りカスである廃糖蜜から作る一般的なラムを「インダストリアル・ラム(Industrial Rum)」と呼ぶ。
Sugar cane juice shop 01t.JPG
Sugar cane juice shop 01t.JPG / midorisyu


 そんなラム酒の語源ですが二通りの説がありまして、西インド諸島にあるバルバドス島という島が舞台になっています。

 バルバドス島は中央アメリカの西側、いわゆるカリブ海と大西洋とメキシコ湾の境界線辺りにある西インド諸島のひとつで、ここに16世紀にやってきたスペインの探検隊が作り出したという説と、17世紀になってこの地に移住してきたイギリス人が製造を始めたという2説があるわけです。

 島に関しても
〝バルバドス島ではなくてプエルトリコ島だ ヽ(`Д´)ノ〟
という説もありますが、どちらにしても西インド諸島の島でありますので、カリブ海を望む南国の西インド諸島のどこかで作られ始めたのがラム酒の起源だといえるでしょう。
 そしてラムという名前も生まれてすぐに付けられたのですが、その由来も二通りの説があります。


ラムの故郷は中央アメリカ大陸の東側、カリブ海に浮かぶ〝西インド諸島〟。なんでインドと全然違う場所が〝西インド〟なのかといえば、アメリカ大陸を発見したコロンブスは相当頑固なおっさんで、死ぬまで自分が発見したのは〝新大陸アメリカ〟ではなくインドだと信じていたせいで、インドに因んだ名前が付けられたから。
Leeward Islands
Leeward Islands / NASA Goddard Photo and Video


 まずラムの原料であるサトウキビは、ラテン語で
〝サッカルム(Saccarum)…_φ(・・ )b〟
と言いまして、その言葉尻にある〝rum〟からラムという名前が付いたという説です。


サトウキビ畑。日本では沖縄県でよく見られる風景で、南国の島で作られる代表的な農作物である。サトウキビは漢字で書くと〝砂糖黍〟、英語では〝Sugarcane〟、そして現代では学術名などで使用される事の多いラテン語では〝Saccarum〟と書き、このラテン語の言葉尻がラムの語源だという説がある。
Canya de sucre
Canya de sucre / Paco Riviere


 もう一つは(こちらの方が有名かもしれない)、ラムを飲んでいた原住民が酔っ払ってノリノリ状態で騒いでいました。
 それを見たイギリス人が、原住民の痴態を
「Rumballion! ヽ(´∀`)ノ」
と呼んだのがきっかけで、Rumballionの頭をとってラムと名付けられたという説です。

 Rumballion(ランバリオン)というのは、イギリスの方言(酪農地帯であるデボンシャー地方の方言らしい)で、〝乱痴気騒ぎ〟というような意味だそうです(ネットなどでは、Rumballionは〝興奮〟などとお上品な表現をしている場合が多い)。
 ラムの語源が言葉の頭を取ったのか言葉尻を取ったか、今となってはホントの事はわかりませんが、
〝カリブ海で産まれた陽気なお酒 (・∀・)〟
の発祥を考えると、V(-¥-)V的には〝Rumballion説〟が正しいのではないかと思っています。
=続く=


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↓ 酔っ払いの乱痴気騒ぎなんぞ、どんな酒を飲んでも一緒だが、南国生まれのラムを飲んで騒ぐと、何か特別ファンキーになれるような気がする(画像はイメージ)。
Thrillist Launch Party
Thrillist Launch Party / _Tony_B


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